衆議院が先月28日に解散され、10月10日公示、22日投開票の総選挙に向け、各党が立候補への準備を進めている。神奈川9区(多摩区、麻生区、宮前区の一部)では、新党「希望の党」結党メンバーで前職の笠(りゅう)浩史(ひろふみ)氏(52)と、自民党前職の中山(なかやま)展宏(のりひろ)氏(49)、共産党新人の齋藤(さいとう)温(のどか)氏(26)の3人が名乗りをあげている。
民進党を先月離党した笠氏は、小池百合子都知事らとともに新党を設立。2014年の前回総選挙では約6万4千票を獲得し、小選挙区を制した。6期目を目指し、「長期政権のしがらみや自民党一党体制を変える選択肢になるべく、新党設立メンバーとして臨む」と話す。現実的な立場での外交対応や消費税問題の再考、原発ゼロ社会の実現などを訴える。
3期目を目指す中山氏は、12年に小選挙区で笠氏に敗れたが、比例代表で復活し初当選。前回も比例復活で当選した。「北朝鮮の脅威や自然災害から国民の生命を守ることが何よりの仕事。今後も深化させたい」と強調。東京都の時間軸に合わせた社会インフラ整備を掲げ、小田急線と連携した道路整備や開かずの踏切の解消、通勤・通学路の整備に注力したい考えだ。
共産党が5月に公認候補として擁立した齋藤氏は、大学卒業後に日本語教員としてシンガポール勤務。党の9区青年・女性部長を務めている。消費税引き上げと憲法9条改正の反対を訴え、「今の政治は憲法9条を破り、民主主義を壊している。国の基本は政治の当たり前を取り戻すこと」と強調。「子育て支援の充実や労働条件の改善を実現できる手段は政治」と話す。
9区の前回投票率は多摩区54・34%、麻生区59・47%だった。※10月3日起稿
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