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横須賀・三浦 社会

公開日:2026.02.13

町名ルーツ知る参考書
郷土史研究家の斎藤さん発刊

  • 町名ルーツ知る参考書 (写真1)

 横須賀市内の全町名の由来を紐解いてきたシリーズの最終巻『よこすか愛しているかい? 知れば知るほどもっと楽しい横須賀散歩』(第3巻)=写真=を日の出町在住の郷土史研究家・斎藤秀一さんが完成させた。横須賀市の市制記念日にあたる2月15日(日)から発売する。

 今から3年ほど前、横須賀市社会福祉協議会からの依頼で始まった連載がきっかけ。市内全域112の町名をすべて網羅する壮大な企画で、第1巻は北部と中央地区、第2巻は東部・中部、そして今回の最終巻では久里浜・北下浦などの南部と、佐島・長井などの西部を取り上げている。

 市内には新旧の町名が混在しており、文献に残る古い地名だけでなく、高度経済成長期に誕生した「新しい地名」にもスポットを当てた。

 1970年代初頭、開発業者が名付けた「湘南ハイランド」の呼称を、75年に住民の総意で「ハイランド」として正式採用。これは日本初のカタカナ町名として知られる。北下浦の「グリーンハイツ」も同様で、初期入居者らが自ら市議会へ働きかけて承認を得た経緯があるという。

伊能忠敬の足跡「生け簀」跡発見

 調査の過程では、フィールドワークならではの発見もあった。西地区の佐島を調査中、伊能忠敬の『測量日記』に記された宿主の家系をたどり、海岸沿いに残る江戸時代の「天然の生(い)け簀(す)」跡を確認。地名の由来を追う活動が、歴史的遺産の再発見へとつながった。

 「地名には、親が子に名付けるのと同じように、必ず誰かの願いが込められている」と斎藤さんは話す。ルーツを知ることで郷土への愛着を高めてほしいと、市内小・中・高校へも同書を寄贈。次世代へ地域の記憶を繋ぐバトンにしていく考えだ。

 A5判モノクロ53ページで定価700円(税込)。文教堂 横須賀モアーズ店、斎藤さんが経営する「やきとり竜馬におまかせ」(日の出町2の3)で扱うほか、同月15日に本町の市民活動サポートセンターで開かれる「のたろんフェア」でもPR販売会を行う。

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