麻生区に本社を構える(株)スペースクリエイションズがデジタル技術を活用した家族向けアトラクションを開発し、5月から全国の商業施設などにサービス提供を始めた。今後は企業プロモーションでの応用など、広範な展開も図っていくという。
自社企画の集客イベントなどを提供する同社が開発したのは専用ヘッドマウントとスマートフォンを使うデジタル水族館「マリンダイブ」と、デジタルペーパークラフト「マジカルライド」。マリンダイブは360度の水中に入り込み、描かれた生き物が等身大で飛び出す。マジカルライドは色塗りした平面の車が立体になり、運転することができるというもの。
どちらもVR(仮想現実)、AR(拡張現実)技術を親子で楽しめる内容に落とし込んだもの。商業施設が行う移動水族館は人気が高いが、生体への負担やコスト高、また描いたイラストが動くアトラクションは壁に映写するものが多く、暗い空間やモニターが必要だった。これら難点をデジタル技術でカバーするのが同社のコンテンツだ。
物産展イベントの企画会社として2016年に区内で創業した同社。親子が楽しめる最先端技術を、と開発を進めて完成したのが今回のアトラクションだ。今後は関東の商業施設などでのイベント展開も予定している。佐藤誠史郎代表(31)は「今後はこの技術を企業プロモーションに応用した展開もしていきたい。また市内企業との連携も進めて川崎市への貢献もしていきたい」と話す。
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