小田急電鉄(株)と小田急不動産(株)が黒川駅と栗平駅、両駅前に多世代交流などを目的とした拠点づくりに取り組む。両駅近辺に点在する郊外団地の価値向上を目的としたもので、国土交通省の補助金活用などで事業を進めていく。
黒川と栗平の駅周辺には約6500戸の団地があり、1970年代後半から入居が始まっている。小田急グループが分譲を行った約1300戸を含め、新規分譲はほぼ終了しており、当時の入居者や新規居住者の安定居住などが今後の課題となってくる。
シェアオフィスやカフェ
小田急グループはこれまで、川崎市と連携協定を結び、黒川駅前に読売日本交響楽団の練習拠点を誘致するなど、沿線のまちづくりを進めている。今回は国交省が住宅団地の再生を支援する「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」に新たなまちづくり計画を提案。駅前施設を起点とした活性化策を盛り込んだ計画が「働き方改革を見据えた新たなライフスタイルにつながる可能性がある」などの評価を得て今年9月、採択を受けた。
拠点整備の具体的な場所などは検討中としながらも、同グループによる計画では黒川駅前にシェアオフィスやレンタルスペース、生活利便施設、栗平駅前にはカフェやワークスペースを設置するとしている。
郊外団地の価値向上へ
小田急電鉄(株)は「郊外団地の価値向上が目的。ライフスタイルに合わせ、多世代交流による団地の維持や活性化を目指したい」と話している。今後同グループでは年度内を目途に補助金申請の手続きなどを行い、整備に着手していく。
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