6年連続で過去最大の一般会計当初予算・7925億円を計上した2020年度川崎市予算案。麻生区予算案は9億1665万9千円で、19年度より1千630万円増(1・8%増)となり、災害対策などの取り組みに重点を置いた予算案となった。
今回示された地域課題に対する主な事業の中で、「安全・安心まちづくりの推進」が前年度比で約300万円の大幅増となった。これは昨年の台風19号を受け、風水害に対する備えをこれまで以上に充実させたことが要因の一つ。大雨時に避難所で車いすなどが垂直避難に使う昇降機や、避難所内外で誘導するための案内幕、資機材を運ぶキャリーカーなどを配備し配備するなど避難所機能の充実を図る。ほかに家庭で避難する場合に必要な備蓄品や消費期限があるものを効率よく利用するローリングストック方法などを紹介する冊子の発行も予定している。
「芸術・文化のまちづくりの推進」では、誰もが芸術・文化を楽しむための環境づくりなどのため約50万円増となった。麻生区はこれまで、区内で活動する文化芸術などの団体代表者が集う場を設けてきたが、その拡大版として昨年9月に代表以外のメンバーやパラアート関係者などが参加した『カフェ・グランデあさお』を開催。来年度はさらに市民らも参加できる交流イベントを予定し、芸術文化を継承する人材の発掘などにも力を入れる。
市の予算案は開会中の市議会定例会で審議中。
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