ジャニーズJr.で、舞台「両国花錦闘士」の主演を務める 原 嘉孝さん 中原区出身 25歳
”昇り龍”の勢いで 夢つかめ
○…「いろいろあったけど、舞台に立てて幸せ。お客さんの喜んだ顔が見れてよかった」と、東京公演を振り返る。開演1カ月前に急遽代役で主演・昇龍役に抜擢。相撲の物語で、老舗劇場の舞台に鍛えた体が観客の目を引く。「筋トレは好き。昨日の自分を超えて、前に進んでいくみたいで」。公演を見た家族や仲間からも「誇らしく思えた」と好評だ。
○…中学3年でジャニーズ事務所に入所し、歌とダンスの練習に励んだ。芝居の世界に本格的に入ったのは、ほんの2年前。尊敬する先輩に教えを請いながら、短期間でスキルを磨いてきた。「今高いのは芝居熱だけど、基本的にはマルチに実力を伸ばしたい。目標はミュージカルで活躍すること」と静かに熱を込める。自身を「メンタルがすごく弱い」と評するが、舞台上の堂々とした姿には表現することへの喜びがあふれている。
○…人前に立つことを意識したのは、西丸子小時代。芸能活動を始めた同級生にどこか憧れを抱いていた。後に同じ世界に進む彼と、学芸会で一緒に踊った思い出を懐かしむ。「とどろきアリーナの成人式で再会したときには、いつか共演しようなんて約束もしました」と目を細める。小学校の恩師や地元の友だちとは今でも連絡を取り合う仲。「やっぱり地元は安心する」と、やわらかな笑顔で語る。
○…夢は「ビッグになること」と言い切る。そのために大切にしているのは努力と感謝だ。何百人といるライバルの中で誰よりもダンスを練習した自負がある。だからこそ、小学生の書き初めで書いた「努力は実る」という言葉が今も心に残っている。「努力が実るのは誰かがちゃんと見てくれているから」。周りへの感謝を胸に、次のステージへ向かう。
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