今年10月に任期満了を迎える衆議院議員。次期総選挙に向け、神奈川9区(麻生区、多摩区、宮前区の一部)では、現職2人と新人2人が出馬へ名乗りを上げている。(2月2日起稿)
現職の笠浩史(りゅうひろふみ)氏(56)は、前回2017年の総選挙で希望の党から立候補し、6選を果たした。現在は無所属で立憲民主党との統一会派に所属。文部科学委員会で、少人数学級の推進や高等教育無償化に力を入れる。新型コロナ対策を第一の課題としつつ収束後の社会に目を向ける。「教育や医療のICT活用など、新しい格差を生まないよう方向性を明確にした上で進めたい」と訴える。
自民党現職の中山展宏(なかやまのりひろ)氏(52)は前回小選挙区で笠氏に敗れ、比例代表で復活当選。4期目を目指す。昨年9月まで1年間、外務大臣政務官を担当。党の自民ルール形成議連の事務局長として、経済安全保障の視点で「日本人の表現の自由、国際的な脅威から日本を守る」と強調。「道路整備など公的資本形成をはじめ、この地の人たちが安心して暮らせるよう力を尽くす」と表明する。
共産党は前回に続き、新人の齋藤温(さいとうのどか)氏(30)を擁立。多摩区在住で翻訳業を営み、昨年11月からの産休、出産を経て今月以降に活動再開予定。党で9区青年・女性部長を務め、ジェンダー平等、国民の命と暮らしを最優先する社会を目指す。「多くの方が感じている生きづらさは、自己責任ではなく政治の責任。国民が主人公の新しい政治を、市民と野党の共闘でつくる」と意気込む。
日本維新の会からは、新人の吉田大成(よしだたいせい)氏(51)が出馬の準備を進める。麻生区在住で、党の9区選挙区支部長。現参議院議員、松沢成文氏の秘書を経て1999年から県議会議員を4期務めた。2014年に山形県3区で衆院選に立候補。党が掲げる「身を切る改革」に取り組み、「いのちと暮らし」に力を入れる。「誰もが安心して働き、老後を迎えられる社会を整えたい」と強調する。
9区の前回投票率は麻生区58・32%、多摩区52・53%、宮前区の一部(神木本町1〜5丁目)50・84%だった。
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