麻生区 経済
公開日:2022.07.15
区内奉仕団体 新会長インタビュー
伝統をつなげる1年
川崎麻生ロータリークラブ
創立30周年を迎えた川崎麻生ロータリークラブ(RC)では、新たな一歩となる年が始まった。今年度の会長就任に「ちょっと荷が重い」というのが、率直な思いだ。
家業の不動産賃貸業を継ぐと同時に、2014年に入会。「いい地域でなければ人は住まない」という信条で、地域に目を向けた活動を始めた。入る前は半導体の商社で30年サラリーマン生活だったため「ロータリークラブのことはまったく知らなかった」状態。同じ地域の先輩たちと一緒に、麻生区内で奉仕活動をしてきた。
柿生で生まれ育ち、柿生小、柿生中を卒業。幼少期の思い出は、工事前でどぶ川のようだった麻生川で魚釣りをしていたこと。「よく釣れたのはドジョウやザリガニ。魚らしい魚が釣れると、うれしくて」。今は、ゴルフの打ちっぱなし練習で体を動かすことがリフレッシュになっている。
会長として掲げる方針は『伝統を繋げ、そして地域社会に奉仕の輪を』。新百合ヶ丘駅周辺の清掃活動など長年継続してきた取り組みに加え、会員同士の親睦を深める年に。2020年以降、新型コロナの感染拡大で、毎週の例会開催がままならないこともあった。親睦会もことごとく中止になった。今年こそ「コロナ禍の前の状態に戻って活動すること。その上で、新たな奉仕活動も出てくると思うし、より大きな力になるのでは」と期待を寄せる。
会員は30歳代から80歳代まで29人。会員増強も課題の一つだが「適材適所で地域に還元していければ。とりあえず、一つひとつ」と目の前のことに向きあう。
米山奨学生ら留学生との交流、区内の子ども食堂を継続的に支援するなど次世代の応援も、地道だが力を入れて行う。伝統と進化の1年を動かしていく。
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