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麻生区 文化

公開日:2022.12.02

高石神社
伝統の流鏑馬(やぶさめ)、準備進む
3年ぶり開催に向け

  • 袴の着方を確認する保存会会員

  • 2020年に行われた流鏑馬

 毎年1月に高石神社で行われる流鏑馬の開催に向け、保存会による準備が進められている。

 高石地区では、370年前の承應元年(1652年)、武田の浪人、加賀美金右エ門政吉が地頭になり、流鏑馬を始めたとされている。大正初期までは馬に乗る「騎射」だったが、事故を理由に立って矢を射る「歩射」で行われてきた。かつては住民が輪番で行事の支度をしていたが、近代化とともに実施ができなくなったため、1989年に高石神社の氏子で流鏑馬保存会を設立。現在に継承されている。

 流鏑馬は例年1月の第2月曜日に実施。麻で編んだ弦を「どどめの木」に取り付けた弓で、五穀豊穣や無病息災を祈念する神事を射場で行い、神殿では直会を実施し、奉納が行われる。昨年と今年はコロナ下で中止に。保存会内では「3年もやらないままでは伝統を守っていけない」と話し合いが進められ、来年は開催に向けて準備を進めることになった。

 11月26日にはリハーサルとして、保存会の会員が高石神社に集合。衣装の着方の確認や、矢を打つ練習が行われた。例年は一般の参拝者も矢を射ることができたが、保存会の横山孝昭会長は「開催方法に関しては社会情勢にあわせて変えていく」と話している。

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