麻生区 意見広告
公開日:2023.07.28
社会状況に応じた 連載105
学校制服のあり方について
みらい川崎市議会議員団 こば りか子
現在市内の全中学校には指定された標準服、いわゆる「制服」があります。4月の選挙期間中、制服についてご意見をいただいたことを契機に、「制服」のあり方について、議会で取り上げました。
市内の制服購入費は、最小値約3万2千円、最高値約4万5千円、平均3万8千円、体操服は平均8,568円、上履きは平均2,878円となっています。
一方で、「私服可」としている学校が2校あります。
A校は創立された当時は制服がなかったのですが、経済的に負担がかかるとの声が上がり途中から制服が導入されました。しかし最近は、ほぼ全ての生徒が、学校指定のジャージや体操着で登下校しているそうですが、今でも儀式的行事の時は制服の着用を求められています。こうした経緯を踏まえ、B校は制服を定めた上で私服可としていますが、制服を持たない生徒はブレザータイプの上着を指定されています。
今議会で他の議員が皆勤賞廃止について質した際、教育長は「社会状況の急激な変化に伴い、保護者の意識の変化などを考慮して、それぞれの家庭状況に応じた対応が求められる場面が増えてきていると感じる」と所感を述べたことを受け、私は、制服についても同様であり、昨今、制服がある学校でも指定されたジャージや体操服で登下校する生徒をよく見かけることから、制服をリニューアルしていない学校については、基本は学校指定のジャージとし、儀式等の際は、私服のジャケットやそれに準じる服装とするなど本市の制服のあり方改革について検討することを要望しました。
麻生区内にはありませんが、周年行事や、生徒・保護者の発議により制服をフルリニューアルした学校は、52校中16校あります。またジェンダー平等の観点から、今年度より全ての中学校で女子のスラックスが導入されていますが、男子生徒のスカート着用は定めがありません。さらに、夏季に教職員や保護者の発議によりポロシャツ制服を導入している学校が8校あり、そのうち3校は麻生区内です。「私服」や「ポロシャツ」などの導入手続きに、市として定めはなく、各学校で生徒や保護者等の意見を元に生徒会で検討すれば実現は可能ということなので、生徒のみなさん、発議してみてはいかがでしょうか?
みらい川崎市議会議員団 木庭理香子
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TEL:044-299-7360
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