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麻生区 教育

公開日:2023.08.18

エルミで「未来の姿」体験
小田急施設で連携

  • 駅員としてアナウンスする参加者

  • 実際に接客する姿も

 (株)小田急SCディベロップメントが主催する小学生向けの企画「おしごと体験イベント」が8月8日、新百合ヶ丘エルミロードと小田急線新百合ヶ丘駅で開催された。

 同企画は実際の店舗で職業体験をし、子どもたちに仕事の大切さ、楽しさを学んでもらうことが目的。沿線の子育て世代に楽しんでもらおう、と2019年に本厚木ミロードで始まった。昨年から新百合ヶ丘エルミロードを含む小田急沿線のショッピングセンターと協働し、今年は7施設での開催となった。

 今年は花屋や書店、パン屋のスタッフなど、全109種のメニューが用意される中、3277件の応募があった。その中から、13倍近い倍率の抽選の結果、257人が参加した。新百合ヶ丘では山野楽器や有隣堂、きものやまとなど、16職種が協力した。

 当日、同駅での駅員体験では制服を着用し、駅員と一緒に発車の合図出しや案内放送などに挑戦した。体験した山本菫礼(すみれ)さん(片平小3年)は、ホームで練習をした際には緊張の面持ちを見せていたが、ロマンスカーが来るとマイクでアナウンスを読み上げ、「緊張したけど楽しかった」と笑顔を見せた。

 倉式珈琲店では、接客とコーヒーの抽出を体験。実際に客の前での挨拶や水の提供、店員からコーヒーの入れ方についてレクチャーを受けた。青木美結さん(西生田小5年)は「こんな本格的なコーヒーを入れるのは初めて。お客さんの前で接客するのも緊張した」と感想を話した。

 新百合ヶ丘エルミロードの藤谷浩一チーフマネージャーは「昨年は10分程度で終わってしまう体験もあった。今年は各店舗に主催者側の熱量が伝わったことで改善でき、よりよいものになった」と話し、「地域共生をモットーにしており、まさにそれができる企画。継続的に開催していきたい」と今後に意欲を見せた。

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