麻生区 教育
公開日:2023.11.24
歴史と未来 装飾で表現
父母ボランティアが尽力
11月18日、150周年記念式典の会場へ向かう道中、来場者から感嘆の声が上がった。その理由は、まるで宇宙船のように装飾された同校の廊下。これは、同校保護者による装飾ボランティアが手掛けたものだ。
同ボランティアは2020年から活動を開始。コロナ禍で思うように学校に通えなくなった児童を楽しませるため、初夏、秋冬、年度末と、シーズンごとに画用紙で装飾物を作り、校内の窓を彩ってきた。
今年3月頃、150周年記念の窓飾りに加え、式典会場の装飾にも協力することに。リーダーを務める山田徳(なる)美(み)さんが主導し、画用紙で本格的なビッグフラワーを作ることが決まった。その中で4年生の娘をもち、映像美術を本職とする遠藤善人さんが新たにメンバーに加わり、廊下の装飾が始まった。
「柿生の長い歴史が感じられるものを」という声から、テーマを「タイムスリップ」に決定。前半は、大きく印刷された今昔の校舎の写真や、本物の植物を使い、古くから自然が溢れるまちを表現した。後半はプラスチック容器や廃材を利用して、宇宙船の中のような未来を意識した異空間に。世界観を統一するため、児童から集めたペットボトルで柿の木を作り校舎の柱を見えなくするなど、工夫を凝らした。
山田さんは「柿生は都内からも近いのに緑も多く残るエリア。見た人にまちの豊かさ、魅力を再認識してもらえれば」と思いを語った。
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