川崎区・幸区
公開日:2012.01.20
川崎区に子どもの冒険場設置を
宮越隆夫さん
川崎区内に子どもの冒険場(プレーパーク)を――。
市民や行政にそんな主張を行っている一人が、川崎区鋼管通在住の宮越隆夫さんだ。
遊具を使わず、子どもたちが自然の中で創意工夫して遊ぶことのできるプレーパーク。近隣では世田谷区や高津区などに開設されている。ここでは泥んこになって遊ぶ子どもの姿が見られる。木登りや焚き火だってできるのも魅力だ。「こうした空間の中で子どもたちの五感が育まれ、いたずら心や冒険心が生まれる。それが生きる意欲となるんですよ」と、目を輝かせながら語る。
新潟県の田舎の農家で生まれ育った宮越さんは、幼少時代、雪の中や農業用水などを遊び場にして育った。「けがやハチに刺されることはしょっちゅう。時にケンカをし、大人に叱られたことも。遊びを通じて生きる上でのバイタリティを身につけた」と振り返る。
やがて結婚し、子どもができると、今度はキャンプや山登りにでかけるように。92年にはそれを発展させ、自然ふれあいクラブを設立。多くの子どもたちと野外遊びを楽しむようになった。十数年前からは川崎区地域教育会議子ども会議の活動のサポートを行い、プレーパークを訪れている。
宮越さんの目に映るのは、野山を駆け回る子どもたちの輝く姿。プレーパークで初めは戸惑う子どもたちが、帰る際には「プレーパークの全部好き」と喜びを見せる。そんな子どもたちの姿を見るたびに「子どもがその年代にしかできないことを存分に経験させてあげることが大切」との思いを深める。宮越さんが冒険場作りに情熱を注ぐのは、こうした経験による。
富士見公園の大改修の話が持ち上がった際には、ここを人工的なアスファルトやコンクリートで固めてはならないとの思いを抱いた。堀切義昭川崎区地域教育会議議長とともに「富士見公園内に『子ども夢パーク』を」との請願を川崎市議会に提出した。委員会と本議会で全会一致で趣旨採択され、実現に「大きな一歩踏み出す」ことができた。今年は、市民、子ども、行政が一つのテーブルに座って一緒に考えられる場を作りたいと、宮越さんは話す。
22日に基調講演
宮越さんはあさって22日(日)、川崎市教育文化会館6階大会議室で開催される「教育を語るつどい」(川崎区地域教育会議主催)に登壇。「子どもたちに手渡したい未来」をテーマに基調講演を行い、子どもの冒険場などについて語る。午後1時から3時まで。事前申し込み不要、参加費無料。
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