かわさきマイスター 川崎区から2人が受賞 小林昭二さん 二宮泰雄さん
川崎市は今月20日、2012年度の「かわさきマイスター」の受賞者5人を発表した。川崎区から、築炉工の小林昭二さん(66)と表面処理(めっき)の二宮泰雄さん(57)の2人が受賞。喜びを語った。
かわさきマイスターとは、優れた技術や技能で市民の生活を支え、後継者や若手の指導に努めている現役職人に贈る称号。1997年から始まり、現在67名が認定を受けている。
築炉工マイスターに小林昭二さん
製鉄所の高炉の内装に貼るような耐火レンガを積み上げ製作し、製鉄などに不可欠な築炉に優れた技術を持つこの道50年の職人。
炉に流入する鉄鋼等の品質向上による各種耐火炉や時代のニーズに合った焼却炉・廃溶融炉の施行方法の開発などに尽力。また中央技能検定員を20年務め、約50人の若手築炉技能士を育成したことが評価され、このほど受賞に至った。
一報を聞いた小林さんは「これまでの努力が評価されたようで本当にうれしまった。妻やこれまでお世話になった方々に感謝したい」と喜びを語り、「この受賞を継起に、若手職人の更なる育成に向け、職業訓練指導員などの資格取得を目指したい」と話した。
めっきマイスターに二宮泰雄さん
小さな孔のある樽の中に製品を浸け、樽を回転させてめっきするバレル法による半導体部品等の小物部品のめっき加工に優れた技術を持つこの道35年の職人。
1974年に入社した会社でめっき加工の技術を習得し、中国の工場などで技術指導を行い、帰国後は、3〜4割にも達していた不良品率の原因を分析し、自らの経験と技術で不良品率の減少に成功した。また2006年には世界最小の微小内面めっきの開発にも成功するなど、多くの功績を評価されての受賞となった。
二宮さんは「まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので正直嬉しい。技術の普及にも取り組み、業界の発展に力を入れたい」と話した。
今年度は幸区からの受賞者はいなかった。
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