川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2016.02.19
川崎区在宅療養推進協議会の調整医として尽力する
渡邊 嘉行さん
総合川崎臨港病院院長 45歳
「地域で患者支える体制を」
○…超高齢社会に突入する中、医療介護の円滑な連携を図るために設立された「川崎区在宅療養推進協議会」の調整医として力を尽くす。会合では川崎区内の医師や歯科医師、薬剤師、ヘルパー、ケアマネージャーら約20人が年に複数回集まり、ワークショップなどを交えながら情報交換を行っている。話し合いの中では区民にも知ってもらいたい情報もたくさんあるといい、昨年11月には公開講座も開いた。今後は冊子にまとめて区民に配布することも計画中。「書店に出回る介護療養本より地域に即した形で役に立つはず」と胸を張る。
○…中島にある総合川崎臨港病院の3代目院長。高校時代からのあだ名である「ぽんた」として親しまれている。院長就任以前は、聖マリアンナ医大病院で働き、消化器・肝臓内科医長を務めていた。約10年前には胃カメラ検査中の廃液の中からがん細胞を発見できる可能性を突き止め、昨年6月に特許登録を受けた。院長業の傍ら、聖マリアンナ医大の臨床教授として胃がん発症リスク診断の構築に取り組んでいる。
○…院長就任後打ち出した「ともに生きよう。100年病院〜にんげん中心の総合病院〜」構想は、川崎区全体で患者を支える体制をつくらねばならないとの思いの表れ。今年4月には新病棟が完成。産婦人科の充実を図るほか、高齢者に優しい病院体制へと変えるという。
○…かつて長女が小児病棟に入院したことをきっかけに小児病棟の環境整備や精神面でのサポート体制に関心を抱くようになった。
2012年には様々なアートを通して入院中の子どもたちに楽しみを提供する「キッズアートプロジェクト」を立ち上げ、ホームページなどで普及活動にも勤しんでいる。妻、1女の3人家族。週6日は臨港病院、1日は聖マリアンナ医科大学で過ごし、帰宅するのは日曜日だけ。「家のことは全くですね」と思わず苦笑い。
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