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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2018.09.07

地元レスラーでチャンピオンベルトを獲得した
佐藤 綾子さん(本名 石川 綾子さん)
32歳

大好きなことを諦めない

 ○…「まさか自分がベルトを獲れるとは思っていなかった」。川崎区日進町に道場を置く、ワールド女子プロレス・ディアナに所属する。今年7月、「新・女子プロレス列伝〜River‘s Edge!!〜」の世界タッグ選手権試合でジャガー横田選手とタッグを組み、王者組の堀田祐美子選手、井上貴子選手に勝利した。レスラーになり17年、初めて手にしたチャンピオンベルトは「ずっしりと重い」。

 ○…山形県出身。中学卒業後、上京し2001年にデビュー。11年に活動を休止しリングから離れ、子育てに身を捧げると思っていたものの、周囲との交流も無く、1人育児のみの毎日に鬱屈とした気持ちが拭えなかった。「もう一度プロレスがしたい」。再びリングに上がるか悩んでいた中、お世話になった先輩が亡くなった。過ぎていく日々は当たり前でないと実感。「時間は待ってくれない」。後楽園ホールに飛び入り、復帰を宣言した。

 ○…現在は3人の子育てをしながら家事、稽古、試合を続けるめまぐるしい日々。夫と2男1女の5人家族で小学生の長男を学校に行かせた後、長女を保育園へ預け、まだ幼い次男を連れて自宅の大田区池上から道場のある日進町までを自転車で走る。深夜夫に子どもを見てもらい、自分は道場に行く日もある。

 ○…多忙を極める毎日の中で子どもたちを大切にできているだろうか。プロレスをしつつの子育てに悩んでいた時に救われたのは「(子どもたちが)お母さんの一生懸命な姿を間近で見られるなんてすごいことだよ」というママ友の言葉。長男が小学校で「母ちゃんがチャンピオンになった」と絵を描いてくれた時には胸がいっぱいになった。試合に打ち込むことで「子どもたちが誇れる母でありたい」と意気込んだ。

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