大相撲初場所で優勝争いを演じた幸区南加瀬出身の序二段・旭勇幸が3月8日から始まる大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)を前に、活躍を誓った。
先場所は序二段84枚目で7戦全勝し、優勝決定戦まで進出した。決定戦では惜しくも敗れたものの「入門以来の好成績。次につながる場所になった」と手ごたえを感じた様子だ。
実家は中川部屋と目と鼻の先にある南加瀬2丁目にあり、顔見知りも多い。市立夢見ケ崎小学校、市立南加瀬中学校を卒業し、県立向の岡工業を経て、2013年に角界入りした。入門後は幕下58枚目まで地位を挙げたが、高校時代に負った足首のケガの古傷が再燃。手術を行い2場所休場して初場所に臨んだという。
場所中はケガに気を付け、下半身を意識して土俵に上がったという。気が付けば、7戦全勝。優勝決定戦では、元幕内の宇良と対戦した。「幕内経験者だけに動きの速さが違った。立ち合いも低く、潜り込まれてしまった」と力の違いを痛感した。それでも、「この取り組みの経験は大きい」と力を込める。優勝決定戦は千秋楽の十両の取組終了後に行われ、熱気も特別だったという。大勢の観衆の前での相撲は緊張したが、「またあの雰囲気の中で相撲がしたい」と意欲をみせる。
旭勇幸の活躍は「部屋の雰囲気も変えた」と中川親方は語る。「優勝決定戦に進出したとき、力士たちは皆うらやましがっていた。こういう空気が出てくれば、部屋の中から強い力士も出てくる」と話す。
手ごたえを感じた一方で下半身のもろさの克服は課題だ。中川親方からは「左まわしをとれば相撲になる」といわれており、磨きをかけて得意な形にしていきたいとも。高見盛(東関親方)のように一番一番気持ちの入った取り口ができるのが目標。今年は、幕下まで地位を戻し、さらに上を目指していきたいとも語った。
2月17日起稿
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