川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2020.04.10
川崎市を中心に活動するフルートアンサンブル「Fantasy Flute」の代表を務める
三田 純子さん
幸区在住 54歳
気持ち通わす合奏の虜
○…フルートオーケストラ団体「Fantasy Flute(ファンタジー フルート)」を立ち上げて11年目になる。発足当初は4人だったが今や約30人のメンバーが集う。公演のたびに仲間が増え、素敵な曲と出会えたりと「楽しくて仕方ない」。発表の場によって、4人から30人までの様々な編成で舞台に立つが、根底にあるのは誰かとともに演奏することの楽しさ。「演奏を通して皆と気持ちが通じ合い、リズムや音色が揃ったときが最高に楽しい」
○…横浜市戸塚区出身。中学時代にフルートと出会った。大学のサークルで知ったフルートアンサンブルで合奏の魅力にのめり込んだ。卒業後も音楽活動を続け、より気軽に、仲間とフルートの合奏を楽しみたいと同団を設立。「楽器と譜面台があればいつでもどこでも演奏できるのがフルートの良さ」と話し、幸区音楽祭をはじめ、地域行事にも多く出演する。低音から高音まで色々な音域が集う同団。「フルートだけでオーケストラ並みの音が作れるのかと喜んでくれた観客もいて嬉しかった」
○…夫、この春から社会人の長男との3人暮らし。自身は海外での公演経験や、国内のコンテストで数多くの受賞歴がある腕前の持ち主だが、家族は全く音楽をやらないそう。夫と息子はボルダリングにはまっているといい「今度自分もやってみようかと思っています」とほほ笑む。
○…東日本大震災が発生した11年からは、ミューザ川崎などでチャリティーコンサートを実施してきた。チケット代は全て「東日本大震災みやぎこども育英募金」に寄付し「支援を受ける子たちが大学を卒業するまでは続けたい」と話す。12月にチャリティーコンサートを控え、「被災地で演奏する機会も増やしたい」と夢見る。
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