今月付で川崎消防署長として就任した 杉山 哲男さん 中原区在住 54歳
マインドは「経営者」
○…「消防行政にも民間の経営者目線が必要」と話し、同署138人をまとめ上げるリーダーとして組織力の向上に励む。そのためには署員一人ひとりに組織の一員であることを自覚してもらい、「建物の地下化や大規模地震、風水害など、現代の消防を取り巻く環境の変化を認識してもらうことが大切」と話す。消防署員に肝要なのは「先人の教えに学ぶこと」といい、当直の現場や消防局の広報など幅広い業務で得た経験や、先輩職員から学んだ災害対応のノウハウを「今度は自分が伝えていきたい」
○…1986年に入局。幸、宮前署で特別救助隊に配属され、東名高速道路で発生した事故や、高津区で発生した崖崩れの救出にあたった。川崎、臨港署を経て、消防局の広報担当を経験。「テレビ、新聞などのメディア対応をさせてもらい、外部との情報連携の重要性も学べた」。その後人事課長を務めるなど、様々な部署を経験したことで組織の全体像を俯瞰する視点を持てた。
○…格闘技観戦が好きで、興行に行ったり、テレビでプロレスやボクシングを見るのが趣味。最近はキムチ造りに凝っており、キムチの素のヤンニョムも一から作る。「魚醤や塩辛を入れたりして。お店の味に近づいてたらいいな」。妻が作る自家製ピザやパンを食べるのも楽しみ。
○…「緊急事態宣言が出されている中、より市民の方々が安全で安心して暮らせるよう地域防災力を高める必要がある」と力を込める。川崎駅付近を中心に、商業施設、地下街、多摩川、高層ビルや住宅街など様々な地域特性がある管内を守るには「市民目線の防災が不可欠」と話し、「川崎署として、町内会や区役所、警察などの関係機関とも連携した消防行政を展開していく」と語る。
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4月26日
4月19日