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川崎区・幸区 文化

公開日:2020.07.17

川崎区発祥「伝桃」実る
昭和電工川崎事業所で

  • 実をもぎ取る博田さんと、芳醇な香りが漂う伝桃(下)

 川崎区扇町の昭和電工川崎事業所に植えられている川崎区大島発祥の「伝十郎桃」(通称、伝桃)が昨年に続いて実をつけた。

 伝桃は1896年(明治29年)、川崎区大島の故吉沢寅之助氏が30数種を交配した中で発見した1品種。その後改良を重ね、「橘早生」へと進化。「白桃」「白鳳」「あかつき」などにつながる。川崎の工業化により一時姿を消したが、2005年、東大島小学校で復活に向けた取り組みが始まり、現在は川崎区内10の小学校、1中学校、1事業所で伝十郎桃を栽培する。

 同事業所では2013年、台木の花桃に伝桃の穂木を接木したのが始まり。現在植栽されているのは一昨年、市民団体「二ヶ領用水・中原桃の会」から寄贈された苗木。今年は盛り土を施したかいもあり、約2m30cmの花木へと成長。博田豪同事業所総務部総務グループ渉外担当部長補佐によると、今年は11個実り、大きなもので直径約6cmのサイズの実をつけたという。

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