二科会会員の画家・佐藤英行さん(73)=人物風土記で紹介=がこのほど、電子紙芝居『からすの天国さがし』を完成させた。約25分。絵と文は佐藤さんが書き、語りは川崎で生まれ育った鈴木よしえアナウンサーが担当した。
話す相手もなく、しょんぼり暮らしているおばあさんとカラスの物語で、舞台は佐藤さんが生まれ育った柿生。モデルは佐藤さんの母親だ。柿生を思い起こさせる風景や主人公の心情、カラスの決意が佐藤さんの迫力のある絵で表現され、物語は丁寧に進んでいく。
佐藤さんは母親の死もあって、高齢者との会話が多くなり、一人で悩んでいる人が多いことを知る。「高齢者向けの絵本があってもいいのでは」と制作に5年かけた。「孤立した高齢者の方が悩みを吹っ切り、生きる希望を見つけてもらえば幸い」と佐藤さん。この作品は動画投稿サイト「川崎市文化芸術応援チャンネル」内でアップされている(https://www.youtube.com/watch?v=50FQ92VFxl8)。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
マリエンで茶道教室4月19日 |
|
|