長時間労働の見直しなど働き方改革が叫ばれる中、共同通信の小池真一さん(56)が『40代からの「時計簿(じけいぼ)」革命 多忙という無駄からの脱却』(さくら舎)を出版した。
「このままでは急死する危険さえある」と医師からたしなめられた小池さんは、生活を見直し、時間を家計簿のように記し続ける「時計簿」を編み出した。時計簿を記し続けることで人生が楽しくなり、生き方を把握することができるメリットがあるという。
同書はおしゃべりのようなお金を必要としない「真水時間」が幸福時間につながると説く。その上で著名人のインタビューから幸福時間の生き方を探り、時計簿の書き方を解説する。
小池さんは20年近く記者として連日深夜0時過ぎまで仕事をし、不規則な食生活を繰り返すうちに血圧が200を超えるようになった。生活の見直しに当たっては家計簿を付け始め、お金の出入りや自身の消費の癖を把握。収入が減っても健康で幸福な暮らしが維持できそうだと見通しが立ったという。照明デザイナーの石井幹子さんや今年4月に亡くなった映画作家の大林宣彦さんにこうした経験を伝えると「本にまとめたら」とのアドバイスを受けた。国の借金は1100兆円を超え、「今の子どもたち世代に残せるのは時間しかない」。そんな心境から小池さんは執筆した。
94年から97年まで川崎支局に在籍していた小池さんは「川崎南部はコンパクトで時間インフラが進んだまち」と充実した時間を過ごせる可能性があると語る。価格は1500円税別。市内主要書店で販売中。
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