幸区の古市場小学校(加賀田葉子校長)の校庭で3月25日、平間中学校区地域教育会議主催の卒業記念花火大会が行われた。打ち上げの様子はオンライン配信された。
「ドーン、パチパチ」。開始時間の午後7時になると、校庭中央に設置された発射台から花火が打ち上げられた。5分間のショーが開演し、打ち上げ花火253発、花束と呼ばれる吹き上げ花火8発が展開された。新型コロナ感染拡大を防ぐため、無観客だったが、音に気付いた近隣住民から次第に、拍手や「ワー」という歓声も聞かれた。この日は朝から鉛色の曇り空。夕方には雨に見舞われた。幸いに雨は短時間で止み、関係者の一人は「おかげで空気が澄んで良かった」と強調した。
花火大会は実行委員長の小林雅代さん=人物風土記で紹介=の発案からスタート。コロナ下で感染対策に気を付けながら頑張って日々を過ごしてきた子供たちに何か思い出を残してあげたかったという。地域の人と心を一つにして、コロナに打ち勝つ士気を高めたい気持ちもあった。当日は警備など含め、50人近い体制で臨んだ。小林さんは「近所から拍手や声が聞こえただけでもやってよかったと思う。『感動した』と電話をかけてくれた人もいた。皆さんのお力で開催出来て本当に良かった」と語った。
3月に古市場小を卒業した小林咲人さん(12)は「自分たちが頑張ってきたことを大人が見ていてくれて、こうしたことをやってくれたことは嬉しかった」と喜んだ。
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