第21代川崎区長に就任した 増田 宏之(あつし)さん 東京都大田区在住 58歳
キーワードは「一丸」
○…32年の市職員のキャリアで、区政に携わるのは初めて。手探りの状態というが、着任早々の地域へのあいさつ回りで町会長らから「優しく声をかけていただいた」と安心感をにじませる。「一つひとつが勉強。地道に顔の見える関係を築いていきたい」。一丁目一番地に掲げるのはコロナ対策だ。地域住民の命を守る保健所職員の体制強化を視野に入れる。「区をあげて全力で取り組んでいく」
○…埼玉県出身。駆け出しは水道局勤務だったが、「名前がカッコいい」と経済労働局を志願。以来、同局でキャリアを積んできた。2002年には当時30億円を超える赤字を抱えていた川崎競馬組合に出向し、庶務などを担当。2年目で単年度黒字を達成した。「かわさきアジアンフェスタ」の立ち上げに携わったのも思い出深い。「皆が同じ方向を向いて取り組んだことで成し遂げられた」と振り返る。
○…自身の性格を「根がなまけもの」と分析。だからこそ、あえて自分を奮い立たせる環境に身を置くようにしているという。3年ほど前、北部市場市場長として勤務した際には、自宅の蒲田から片道18キロを1時間以上かけて「ママチャリ」で通った。「今より10キロやせてたよ」と笑う。いずれはママチャリで全国を旅してみたいとも。ラーメン好きで、地元店にもよく足を運ぶ。今も自転車通勤を続けるが、「スープも全部飲んじゃうから」と徒歩通勤も検討中だ。
○…東海道川崎宿の開設400年など、大仕事も控える。「100年に一度の節目に立ち会える喜びは大きい」と語る。リーダー気質ではないというが、経済畑で培ってきた現場主義で、住民、職員の意見を汲みながら「チームプレイ」で川崎区を盛り上げていく。
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4月26日
4月19日