川崎警察署(青山利史署長)は4月8日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、横浜銀行大師支店営業課課長の武田雅直さん(49)とセブンイレブン川崎小田栄1丁目店副店長の吉田翔さん(27)に感謝状を贈呈した。
武田さんは借金を返しに行かなければならないと、100万円を下ろしに来た女性に違和感を感じ、警察に連絡をして詐欺を未然に防いだ。「銀行に来る方は年配者が多い。人の善意につけこんだ犯罪でこれまで被害にあった人も知っている。今回はそれを防げてよかった。これからもおかしいと感じた時はよく話を聞き、最終的にお客様のためになるのであれば、警察に相談することも支店として徹底していく」と話した。
吉田さんは携帯電話の画面を見ながら電子マネーを購入しようとする男性に声をかけ、警察に一度確認した方がいいと促し、サイト利用料金の架空請求詐欺を防いだ。「犯罪を未然に防ぐことができ、被害者が出なかったことは本当に良かった。高齢者が多く住んでいる地域なので、今後も店で声掛けを徹底して、地域に愛される役割を担えるよう、今回のことを共有していきたい」と話した。
青山署長は「銀行やコンビニは最後のとりで。この体験を店の人にも話し、これからも被害を防いでいただければと思う」と話した。
川崎警察署管内の特殊詐欺被害は、昨年は45件約7300万円、今年(4月8日時点)は4件約240万円にのぼる。
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