神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2021年5月21日 エリアトップへ

川崎発「地名研」40年の歩み 故・谷川氏の足跡も紹介

文化

公開:2021年5月21日

  • LINE
  • hatena
研究所の歩みを紹介する写真
研究所の歩みを紹介する写真

 川崎区宮本町で1981年に発足した「日本地名研究所」(高津区溝口)が、40周年を記念した展示を東海道かわさき宿交流館で開いている。

 展示では同研究所の40年の歩みを写真や年表で紹介している。今年は初代所長の故・谷川健一氏の生誕100周年の年でもあり、谷川氏が初代編集長を務めたグラフィック誌『太陽』や、執筆した書籍、色紙にしたためた詩なども並ぶ。

 展示にあたり、同研究所は「地名は大地の表面に描かれたあぶり出しの暗号である。とおい時代の有機物の化石のように、太古の時間の意識の結晶である。地名は大地に刻まれた人間の過去の索引である」との谷川氏が遺した言葉を紹介している。同研究所の菊地恒雄事務局長は「40年前、開発による町の変化とともに、昔からの地名がなくなっていく危機感から地名研究所を発足した。今なお、川崎の地で研究が続いていることをぜひ市民の皆様に知ってほしい」と話す。

川崎区鈴木町由来は社長名

 同研究所は市内の地名の由来を調査研究し後世に残していくとともに、研究結果を講座等の形で市民に伝えていく取り組みも実施している。2019年度の調査結果報告では、川崎区鈴木町の地名は1954年に川崎に移転してきた味の素株式会社に由来することが示されている。「明治41年の創業時には鈴木製薬所、大正6年に鈴木商店、昭和22年に味の素株式会社と社名を変更している。社長の鈴木さんの名前をとって町名とした」とされる。菊地事務局長は「川崎の地名は江戸時代からの村の名前を残したものが多く、新しい地名を付けた例は数少ない」と話す。

 これまでの研究に関する資料や、小中学生向けに、地域の歴史を知る読み物としてまとめられた『やさしい川崎の地名(上・下)』(川崎市発行/同研究所編集)は市ウェブサイト(https://www.city.kawasaki.jp/miryoku/category/73-2-4-1-9-0-0-0-0-0.html)で見ることができる。
 

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

川崎のまちの記憶を継承

川崎のまちの記憶を継承

デジタルアーカイブ入門

4月26日

ストリートピアノ 各所に

ストリートピアノ 各所に

5月12日までフェス

4月26日

「波乗りジャパン」初選出

幸区出身清水ひなのさん

「波乗りジャパン」初選出

世界ジュニア選手権へ抱負

4月26日

ミューザで記念演奏

市制100周年

ミューザで記念演奏

東京交響楽団と市民が共演

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

「育児や介護に不安」

外国人市民代表者会議 市長に報告

「育児や介護に不安」

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook