川崎港郵便局長を務める 小松崎 将和さん 川崎区東門前在住 55歳
垣間見える骨太さ
○…川崎区、幸区内が配達区域の川崎港郵便局の局長として日々、陣頭指揮を執る。抱える部下は600人以上。川崎区東門前の宿舎から朝7時過ぎには出勤し、立て続けに行われる会議に臨み、その後は局内巡回と精力的に動く。心を砕くのは「職員の安全と働きやすい職場づくり」。「一人ひとりの能力を最大限発揮して仕事することが、結果として満足なサービスの提供につながる」という信念からだ。
○…局長職は港南郵便局(横浜市)、足立西郵便局(東京都)に次いで3度目。主に人事や労務管理部門畑を歩み、前任は経営管理本部副本部長。思い出深いのは、2013年頃の労使交渉で当時、業務を巡り対立していた組合側と「腹を割って話し合い、妥協点を見出した」という。「人を動かすにあたってのエキスがここに詰まっていた」。話しぶりこそ穏やかだが、骨太の一面が垣間見える。
○…横浜市出身。高校は「4年かけて卒業」し、川崎には「人生の受験勉強」に繰り出していたことも。「若いころは、いろいろあったさ」と笑う。長距離トラックドライバーから「安定した職」を求め、86年に郵便局員に転身。局員生活は35年に及ぶ。「決してイエスマンではなく、筋の通らない話には意見し続けてきた」としみじみ。上司に恵まれていたと感謝し、自身の経験から「ものが言える職場づくり」にも勤しむ。
○…川崎港郵便局は臨海部に位置するため、訪れる人の数が少ない点が課題の一つ。身近な局にするため「コロナ収束後にはイベントや企画を打ち出していきたい」と語る。モットーは「いい仕事をするためにはいい遊びを」。3年前からスキューバダイビングに熱中し、モルディブで潜るのが夢だ。
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4月19日
4月12日