川崎の海から作った塩を通して地域のつながりや愛着を育もうと進められている「縁結びプロジェクト」が7月17日に本格始動。江戸から明治時代まで川崎で行われていた塩作りの歴史や、環境への取り組みについて知ってもらおうと、児童らに「塩作りキット」を配布した。
プロジェクトを進めるのは、産業振興会館内のカフェ「まんまmiyu」の田邊奈穂さんと岩篤志さん。東扇島で汲んだ海水をろ過して作った塩の素となる「かん水」を容器に入れてキットを作成。製塩の歴史やプロジェクトを通したSDGsへの取り組み、キットの使用法などをまとめたリーフレットも新たに作り、解説を交えながらキットと共に配布した。田邊さんは「続々とお越しいただいて驚いた。川崎の海や環境に興味を持っている方が多いことが実感できた」と話す。
受け取った古谷瑠依さん(10)は「塩が好きなので作るのが楽しみ。おにぎりにして食べたい」と笑顔。孫と訪れた佐々木和美さん(74)は「子どものころに理科の実験で作った覚えがあった。孫にも体験してほしいと思って来た」という。息子の千駿(ちはや)さん(8)と訪れた鈴木智美さん(42)は「市外から数年前に越してきたので公害のイメージがあった。食用の塩ができるのは驚き」といい、「川崎市もSDGsに取り組んでいるので、息子の勉強になれば」と話した。
今後は塩作り体験会などのワークショップを実施予定。地元企業とのコラボも模索中だ。
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