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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2021.09.17

川崎アゼリアの代表取締役社長を務める
向坂(さぎさか) 光浩さん
多摩区在住 60歳

にじみ出る生真面目さ





 ○…これまでアゼリアは買い物客として利用する場所だったが、6月に社長に就任して見える景色が変わった。長年勤めた市役所職員から一転、畑違いの仕事に戸惑いもあるが、川崎駅東口の「顔」をどう活性化させるかが課せられた役割だと自覚する。「アゼリアの歴史をひもとき、地下街についてや、会社法の基礎を一から勉強中」と研さんの日々が続く。





 ○…本格的な台風シーズン到来を前に気をもむのは水害対策。一昨年の東日本台風の時に浸水被害にあった市民ミュージアムを所管する市民文化局長として対応した。痛感したのが、起きてしまった後、いかに復旧していくかの計画を作っておくことの必要性。「アゼリアは水が溜まってしまう場所。その対処を考えておく必要がある」と気を引き締める。





 ○…静岡県で生まれ、多摩区宿河原で育った。今も同じ場所に妻、母親、姉家族と一緒に住む。小学校時代の遊びはもっぱら河川敷での野球。中高時代は部活動で卓球に励んだ。スポーツ観戦が趣味で、オリンピック、パラリンピックが終わり、ロス状態だという。オフィシャルスポンサーにもなっている川崎フロンターレが好きで試合もよく見に行く。





 ○…公務員時代から心がけてきたのは「仕事は楽しく、チームワークですすめていく」ということ。コロナ禍でアゼリアも大きなダメージを受けた。いま買い物客に来てもらうためには、テナントに元気になってもらわなければならない。テナントを支えていくうえで大事なのは信頼関係を築くこと。そのために、各店との情報交換を密にしている。社員には、この危機を乗り越えるには「皆で同じ方向を向いてやっていくことが必要だ」と説き、陣頭指揮を執る。

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