市政報告 コロナ収束後の市立病院経営健全化に向けて! みらい川崎市議団 たむら 京三
川崎市立病院の事業会計決算における純利益は、平成27年度は約3億2千万円の赤字、28年度は約6億7千万円の赤字、29年度は1千8百万円の赤字でしたが、経営改善の努力により、30年度は約8億7千万円の黒字、令和元年度は約4億4千万円の黒字へと改善されました。
改善効果が現れ始める中、令和2年度については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対応するため、「神奈川モデル」の高度医療機関及び重点医療機関として、病床を整備・拡充しながら重症患者及び中等症患者を受け入れる等、公立病院としての使命を果たしてきました。一方、患者受入病床確保のための一般病床の一部休止や患者の受診控えなどから、入院・外来ともに患者数は大きく減少。その結果、診療収益は大きく減収となりましたが、コロナ感染者を受け入れたことにより国や県からの補助金歳入があり、結果として決算では黒字を確保できました。
令和3年度もコロナ感染症の影響を大きく受けていますが、現時点では収支が見通せていません。さらに、令和2年度末の企業債残高が約450億円あり、今後、償還していかなければいけません。コロナ感染症の収束後は通常医療に戻ることを想定し、改めて病院事業の経営改善への取組みが必要です。
市民を守る安定的な高度医療の提供を
「地域医療の確保・充実」と「医療の質の向上」のためにも、私たち市民にとって市立病院は非常に重要な医療機関です。高度・急性期医療や政策的医療、先進的医療機器の導入、地域医療を担う医療従事者の育成など、今まで担ってきた役割を引き続き果たしていくとともに、医療を安定的かつ継続的に提供できるように、今後も病院事業の改善を行政と共に推進して参ります。
市民の皆様には、医療機関への受診控えはせず、初期症状がある場合や健康診断など、積極的に受診し病気の早期発見、早期治療に市立病院も活用していただきたいと思います。
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4月19日
4月12日