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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.04.15

第20代幸区長に就任した
赤坂 慎一さん
横浜市青葉区在住 58歳

先を見据えて育てる

 ○…幸区との縁は10年ほど前、経済労働局勤務時代に、「新川崎・創造のもり」にIBMなどの企業誘致をしたことに始まる。施設の仕様についてなどテナントとの調整に苦労したが、同地は今や、最先端技術の研究開発拠点となった。「自分が種をまいて花開いた場所に戻ってこられたことは感慨深い」と区長就任の思いを語る。

 ○…埼玉県大宮市(現さいたま市)育ち。大学卒業後は中学校の教員になった。社会の役に立つ子を育てるには、学校だけでは限界があると感じた。いずれは教育現場に戻るつもりで、幅広く社会を知ろうと、1991年に川崎市に入庁。「市民、企業、地域のみなさんに喜んでもらえる仕事も楽しく、学校に戻りそびれた」と笑う。3月までいた環境局では「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」の策定に携わり、政令市の中でCO2排出量が一番多かった市は脱炭素に舵を切った。「大きく世の中を変える一助になれたのかなと思う」と胸を張る。

 ○…まち歩き、ガーデニング、日曜大工など多趣味。「一番の大作は庭のウッドデッキ」と自慢顔。庭造りは実のなるものがメインで、もうすぐサクランボ「佐藤錦」の収穫の時期を迎える。10年くらい前から健康を考えて毎日弁当作りを実践。「前日の残り物を詰めるだけ」と言いながら、庭で取れたミニトマトやパセリで彩も考えて配置するなど、こだわりも見せる。

 ○…就任以降、各町内会長をはじめ、気さくで明るい人たちが多いと感じている。「いい町の区長になれて良かった」と笑顔。今年区制50周年だが、この先の100周年を見据える。「50年後を支える今の子どもたちが住み続けたいと思うまちにすることが私の仕事だ」と意気込む。

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