第61代川崎臨港警察署長に就任した 仲戸川 博幸さん 川崎区在住 56歳
「聞く力」で署をけん引
○…川崎臨海部地域の安全、安心を守る「顔」として、3月下旬に着任。名刺入れに、名刺を補充する回数が増え、署長になったことを実感する。臨港署での勤務は初。就任前は、大きな工場のある地域との印象だったが、あいさつ回りの中で「古くから地域を支える人が多い。歴史を感じるエリア」と認識を新たにした。多くの人とのやり取りの中で「様々な人との関りがありながら警察の仕事が進んでいる」ことも深く感じる。
○…約140人の署員のトップとして「融和団結」をスローガンに掲げる。就任時のあいさつでは北京オリンピックで注目されたパシュートに絡めつつ「一人ひとりが役割を愚直に果たしながら団結した時の力が、ひいては地域のためになる」と訓示した。最後の決断を下すのが署長の役割とし、「そのためにも、いろいろな人の話を聞いていきたい」と「聞く力」に磨きをかける。
○…大和市出身。小学1年生から剣道に親しみ、全国強豪の神奈川県警に漠然と憧れを抱いた。大学卒業後、県警入りし、刑事捜査二課で知能犯捜査などに取り組んだ。特殊詐欺捜査の過程では被害者の無念の声に耳を傾けた。「そうした被害者を、面白おかしく遊び半分にターゲットにした犯罪組織は許さない」。同署でも被害防止に向けた取り組みにも力を注ぐ。穏やかな話しぶりの中に、悪を許さない強い信念が垣間見える。
○…趣味の自転車での散策では「多摩川スカイブリッジ」を早々に訪れ、橋からの絶景を味わった。飛行場を眺め、世界とのつながりを感じ、「人や車の往来が盛んになった際の対応を考えねば」と襟を正す。コロナ下で始めた弁当作りでは段取り、バランス、彩りに気を配る。妻、長女、次女の4人家族。
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4月26日
4月19日