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公開日:2023.02.17

西御幸小
創作和菓子で地域笑顔に
児童と職人がタッグ

  • 商品を手にする児童と山中さん(右)

  • 左から「幸区3種花団子」「幸ウメコ」「抹餅」

 市立西御幸小学校(幸区小向西町/平井育子校長)の6年生児童が考案した和菓子が、同区小向町の和菓子店で販売されている。児童らは「自分たちが考えたものがお店で売られているのは誇らしい」と胸を張る。

 取り組みは総合的な学習の時間を活用した「見つめよう!地域の魅力と自分の未来」という単元の一環。幸区制50周年の祝いと、日頃、お世話になっている地域の人たちを笑顔にすることをコンセプトに、昨年夏から創作和菓子の考案に取りかかった。協力したのは同校近くの和菓子店「吉田屋」。

 店頭に並ぶのは、「抹餅(まつもち)(抹茶クリーム大福)」「幸区三種の花団子」「幸ウメコ(わらびもち)」の3種。6年生66人全員がアイデアを出した中から、吉田屋店主、山中陽介さん(39)が職人の目で選んだ。

 抹餅を考案した畑中琉心(るい)さんは幸区には自然があるイメージから「自然は緑、緑は抹茶」と連想したという。抹茶は山中さんのこだわりから神奈川県産の足柄茶を使用した。花団子は赤色は幸区の木・ハナミズキ、黄色は幸区の花・ヤマブキになぞらえたもの。幸ウメコは同店の別商品を作る際にでる梅の蜜を再利用した。これら3つの商品を目にし、店の新商品だと思っている買い物客に、西御幸小の子どもたちのアイデアだと話すと一様に感心した様子を見せるという。

 山中さんは「子どもたちの発想には自分にはないものもあり、刺激になった」という。9月に試食会を行った時には、「もっと抹茶をたくさん使って」など、児童から具体的な意見が出るなど、しっかりしたこだわりも感じたと話す。

 3種の商品は、いったん3月末で販売終了となるが、季節を考えて幸ウメコは夏に、抹餅は冬に再度店頭に並べる予定だという。

 1月末には児童の代表が赤坂慎一区長のもとを訪れ、開発の報告を行った。赤坂区長は「美味しかったこともさることながら、子どもたちが区制50周年をお祝いしてくれる気持ちがうれしかった」と語った。

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