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川崎区・幸区 社会

公開日:2023.03.10

外国人「消防団員」が初仕事
多言語で広報

  • ハンドマイクでアナウンスするヤマグチさん(手前)

 外国人住民として機能別消防団に入団したヤマグチエグエス・ユイナギセラさん(28)が「初仕事」を行った。市立臨港中学校(川崎)で2月中旬に行われた津波避難訓練に参加し、消防車に乗車して日本語・英語・スペイン語で避難広報を行った。

 ヤマグチさんはボリビア出身で小学校5年生の時に来日。現在は川崎区桜本で生活し5歳と7歳の子どもがいる。ヤマグチさんによると病院や学校、市役所、保育園で「日本語がわからないから不安」という声を聞くという。「私も日本に来た当初は日本語が全く分からず心配だった」。少しでも話せる人がいれば安心できるのではとの思いから昨年12月に機能別消防団に入団した。

 「訓練、こちらは臨港消防署…」。ハンドマイクを手にアナウンスを行ったヤマグチさん。訓練会場周辺は細い道が多いことも改めて実感したという。「これからも役に立てるように頑張って、いざという時に多くの外国人も助かれば」と語った。

 臨港消防署によると、同署に外国語通訳の機能別消防団員はヤマグチさんを含め2人登録されているという。

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