川崎区・幸区 社会
公開日:2023.10.13
JFE高炉休止
同期の絆 炎は燃えさかる
旧NKK18期「最後の」集まり
入社30年を機に開かれた同期会。仲間たちとの合言葉は「最後は40周年。盛大にやりたいね」だった。それから10年。還暦を迎えた仲間たちはそれを祝う同期会を川崎商工会議所KCCIホール(川崎区駅前本町)で8月に開いた。
集まったのは、日本鋼管京浜製鉄所(NKK ・現JFEスチール東日本製鉄所京浜地区)18期の73人。「すでに会社を辞めた人もいたけど、皆、和気あいあいと昔話に花を咲かせました」。幹事代表を務めた志賀秀樹さん(59)は語る。
志賀さんら18期は1982(昭和57)年に入社。この年、製鉄所では500人を超える大量採用だった。「その前年まではパイプが非常に売れていて、我々の時代はその製造に充てるために入社した人が多かったのですが、入社した頃には状況が急変し、配置に苦慮しているようでした」と志賀さんは振り返る。会社はその後、川崎製鉄と統合し、現社名への変更などの変遷をたどった。
30周年の同期会は志賀さんら18期が責任あるポジションにつき始め、社内で顔を合わせる機会が増えてくるようになり、その機運が高まったことから行われたという。
10年前、還暦を迎えることはすなわち、定年を指していた。だが、社会情勢の変化により、定年は延長され、会社人生の「最後」は少し先に延びた。これはある意味でうれしい出来事だ。
誰もが予想していなかったのが、京浜地区唯一の高炉の火が止まることだった。「日本鋼管からすれば、川崎がスタートの地。JFE時代の一時期は京浜地区が全国にある4つの製鉄所を支える状況にあり、その誇りをもって働いていた。高炉が止まるとはにわかに信じがたかった」と志賀さん。今回の同期会でも異動先などが話題に上がった。とはいえ「会社は新しい形でスタートを切る。高炉の火は消えたが、同期の絆の炎は燃えさかっている」と参加者の一人は語った。
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