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川崎区・幸区 社会

公開日:2023.12.15

失敗を糧に功績紡ぐ
三進工業(株)浅見正弘さん(52)

 製缶工として高圧高温ボイラーや圧力容器、熱交換器などの製作に携わる。30年以上のキャリアの中で、たくさんの失敗を重ねた経験が今の自分を作っている。受賞を聞いたときは「選ばれるとは想像もしてなかったので非常に驚いた。でも、今まで続けてきた仕事が認められてうれしい」と笑顔を見せる。

 工業科ではなく普通科の高校を卒業。無縁だと思っていた業界だったが「これといって興味があることがほかになくて、なんとなく」と入社当時を振り返り苦笑い。仕事をしていく中で、ものづくりの楽しさを実感したという。

 今年の6月からは工場の責任者を務めている。日々、若い世代の成長を感じられるのがやりがいにつながっている。人と関わることが好きで、約60人のスタッフをまとめるために一人ひとりと向き合うことも苦にならない。一方で、若手の人材不足を課題に挙げる。「先人から継いだ伝統や技術を若い人材にしっかりと継承していきたい」と熱を込める。

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