3月19日付けで川崎警察署長に就任した 加藤 和男さん 川崎区在住 59歳
仕事は人を知ることから
○…警察官として最初の勤務地が川崎区小田の京町交番だった。以来37年ぶりに署長として川崎区に戻ってきた。川崎署の署長就任にあたり、署員には「住民の目線に立って、地域の人が何を望んでいるのか考えてほしい」と呼び掛けた。地域によって課題は様々。川崎区は平たんな土地柄、自転車の利用者が多く事故や盗難が問題になっている。「人を知れば地域の課題も見えてくる。いい仕事ができる」
○…新米警察官として勤務した当時は、JR川崎駅東口のアゼリアは無く、川崎球場の周辺も今と違い雑然としていた。「街並みがきれいになった。新しい市役所も立派で驚いている。職務質問で恐喝事件の犯人を初めて見つけたのもここ」と懐かしむ。3年間務め、以降は三崎や相模原、本部の交通機動隊など交通畑で多くの経験を積んだ。取締りは良く思われないことも多いが、「人の命を守るため」と信念を持って仕事に励んだという。
○…横浜市磯子区の出身。高校時代は土木関係やファストフード、横浜スタジアムで弁当売りなどアルバイトに明け暮れた。「働くことが好きだった」と振り返る。警察官だった4歳上の兄の影響で同じ道に進んだ。「人に喜ばれる」「悪い奴を捕まえられる」。そんな言葉に惹かれたという。「子どものころはケンカした記憶しかない」というが、今は尊敬する人だ。
○…趣味は健康のためにはじめたゴルフ。だが署長になってからは、何か起こったらすぐに署に駆け付けられるようにと控えている。25年前、交通事故で義父を亡くした。車道を横断中の事故だった。「交通事故は加害者と被害者、両方の家族が悲しむ」。その思いを胸に安全安心のまちづくりに取り組む。
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4月26日
4月19日