神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年9月13日 エリアトップへ

日本オストミー協会川崎市支部の支部長として、10月に落語鑑賞会を企画する 坂本 純さん 川崎区桜本在住 67歳

公開:2024年9月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
坂本 純さん

障害は「個性」、笑顔絶やさず

 ○…人工肛門や人工膀胱を設け、排泄物を自動的に体外に出すことができないオストメイト。「この障害を少しでも多くの人に理解してほしい」と、10月に落語鑑賞会を初めて企画した。「落語の笑いで来場者の心身の健康増進につながれば」と思いを込める。

 ○…証券会社で働き、定年を目前に控えた57歳の時、3年ぶりに受けた検診で大腸がんが発覚。「医師から『これはヤバいぞ』って言われて」。手術は8時間にも及び、直腸と肛門を摘出。「初めはお腹のストーマ装具を見るのも嫌で、仕事にも集中できなかった」。そんな虚脱状態から救ってくれたのが協会の会員だった。初めて参加した総会で、「初心者マークか。楽しく生きよう」と掛けられた言葉で気持ちが晴れた。「オストメイトにならなければ、そこに偏見を持っていた人間だったと思う。今まで見えなかった景色を見ることができて良かった」。

 ○…長野県諏訪市で生まれ、地元の進学校を卒業。両親共に教員という厳しい家庭で育った反動もあり、上京し就職。家族は妻と娘2人。「子育ては家内に任せていたから、娘からは『世話にはなっていない』って嫌味ばかり。性格も似ていて叱れないよ」と苦笑い。今は時々故郷を訪れ、高校の同級生とも連携し、歴史的資源をいかした地域おこしにも力を注ぐ。

 ○…オストメイトは全国に約20万人、川崎市内には2千人弱いるとされるが、会員は100人に満たず高齢化も課題の一つ。「悩んでいる若者も多いはず。同じ境遇にある人の生き方や働き方を知る機会になる」と呼び掛ける。笑顔溢れる共生社会の実現に、教育の必要性も説く。「個性や多様性を尊重する教育課程が大切。家庭でも話したり、子どもが親に教えることがあってもいいね」

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

舩山 範雄さん

(公財)川崎市国際交流協会の会長に就任した

舩山 範雄さん

中原区在勤 67歳

10月4日

渡邉 瑠菜さん

かわさきジャズ2024で「BRIDGEアーティスト」を務めるサックス奏者の

渡邉 瑠菜さん

麻生区在学 21歳

9月20日

坂本 純さん

日本オストミー協会川崎市支部の支部長として、10月に落語鑑賞会を企画する

坂本 純さん

川崎区桜本在住 67歳

9月13日

濱野 怜さん

慶応大学法科大学院に通いながらボランティア団体「CoE」代表を務める

濱野 怜さん

幸区在住 24歳

9月6日

塙 瑠香さん

川崎純情小町☆の川崎区を担当する

塙 瑠香さん

川崎区担当

8月30日

菊田 響生(きょう)さん

陸上競技U20で日本代表に選出された

菊田 響生(きょう)さん

川崎区小田在住 17歳

8月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook