川崎区・幸区 文化
公開日:2025.08.01
浮世絵で旅する海と山
8月11日まで 駅前本町のギャラリーで
川崎浮世絵ギャラリー(川崎区駅前本町)で「浮世絵で旅する海と山」と題した展覧会が8月11日(月・祝)まで開催されている。
江戸時代の人々にとって娯楽であった旅に焦点を当て、当時の人気行楽地を紹介している。単なる風景画に留まらず、美人画、祭礼図、参詣図など、多様なジャンルの作品を展示。歌川広重の「金沢八景 瀬戸秋月」や、歌川国貞(三代豊国)と歌川広重の合筆による「双筆七湯廻 底倉」 など、江戸時代を代表する絵師たちの作品計36点が見られる。
大山良弁の滝での水垢離、箱根の湯治、江の島弁財天の開帳、さらには近代に入って開発された大磯の海水浴を描いた浮世絵も見どころ。「当時の人々がどのように観光や非日常を楽しんでいたかを現代に伝える貴重な資料」という。
うちわの骨に貼って好きな絵柄を楽しむ団扇絵も展示。団扇絵は、傷んだり飽きたりすると別の絵に張り替えられることが多かったことから、当時のままの状態で残っているものは非常に珍しい。同展ではレアで保存状態の良い作品が見られる。
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