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公開日:2026.10.09
川崎・那覇 友好30年、思い新たに 歴史行列、記念植樹で祝う
川崎市と沖縄県那覇市の友好都市締結30周年を祝うイベントが10月4日、川崎市役所周辺で行われた。旧東海道では、江戸時代に琉球王国から幕府へ派遣された外交使節団による「江戸上り行列」が176年ぶりに再現された。
琉球宮廷音楽「路次楽(ろじがく)」の雅な響きに合わせ、赤や黄緑など色鮮やかな衣装を身にまとった約60人の行列が旧東海道を練り歩いた。沿道ではカメラやスマートフォンを向ける大勢の市民の姿が見られた。「沖縄の文化芸能といえばエイサーを思い浮かべるが、一味違った厳かな音色。文化の奥深さを知ることができた」と行列を見守った山崎浩川崎区長は語った。東海道かわさき宿交流館前では「口上」が披露され、両市の友好交流を祝った。
江戸上り行列は両市の友好30周年と、2019年の火災で焼失した首里城の復元を記念し、地域住民らが企画。実行委員会を結成して資金集めなどを行った。実行委員長を務めた川崎沖縄県人会の金城宏淳会長は「両市の交流は、大正期に沖縄から多くの人々が川崎の紡績工場へ就職し、地域の発展を支えた歴史に遡るとされるが、それ以前の江戸時代から続いていた。こうした歴史を広く市民に知っていただきたい」と話した。
式典、記念植樹も
市役所前広場での記念式典には両市長や市議らが出席した。福田紀彦川崎市長は「歴史の重みを感じている。未来に向けさらに絆を深める節目の年にしたい」とあいさつ。那覇市の知念覚市長は首里城復元支援への感謝を述べ、「異文化を受け入れ、手を差し伸べる川崎の寛容さに敬意を表したい。柔軟に受け入れ合い、さらに相互発展していきたい」と応じた。那覇市議会の坂井浩二議長は「人々の暮らしや文化の中で連綿と育まれてきたつながりは行政間の交流を超えた真の友好の証し。未来へつながる礎にしたい」と強調し、川崎市議会の原典之議長は「両市の市章はいずれも文字(川・那覇)を丸くデザインした共通点がある。この縁を大切に友好の輪を広げたい」と祝辞を述べた。
式典後には富士見公園(川崎区富士見)へ移動し、那覇市から寄贈されたヒカンザクラの植樹式を実施した。福田市長は「10年、20年先に素晴らしい花を咲かせる関係を築きたい」と期待を寄せた。20周年当時に県人会会長を務めた比嘉孝名誉会長は「当時より両市の絆が深まっている。大がかりな式典まで開催してくれてありがたい」と感慨深げに語った。
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