日本を代表する芸術家・岡本太郎氏の遺志からスタートし、今年で14回目を迎えた”現代アートの登竜門”と呼ばれる「岡本太郎現代芸術賞」(川崎市岡本太郎美術館主催)。同賞の大賞「岡本太郎賞」にこのほど、市内在住のメンバーが多く集うアーティスト集団「オル太」が選ばれた。
「時代を創造するのは誰か」―。氏のその言葉を問うための賞として、1998年からスタート。ユニークな賞として毎年話題を集めている。今年は氏の生誕100周年。818点の応募があり、27点が入選した。
多摩美生で結成
「オル太」は多摩美術大学の3、4年生(当時)11人で結成。メンバーのうち、5人が市内在住。日本の古き良き時代の風景を作品にし、多くの人とコミュニケーションを生み出すことを目的に活動している。
今回の受賞作は「つちくれの祠(ほこら)」。竹や木、土、藁など美術作品では珍しい素材を使った巨大な”ハリボテ”だ。そこに、メンバーが”供え物”としてパフォーマーに扮して登場することで作品が出来上がる。パフォーマンスが物を作る基になる原始パワーを表現しているのだという。「岡本太郎生誕100年の気分にふさわしい」と評価され、大賞に繋がった。メンバーの井上徹さんは「これに満足せず精進していきますので、これからも温かい目で見守ってください」と受賞の感想を話している。
なお、受賞作品は、同美術館で4月3日(日)まで観ることができる。詳細は同美術館【電話】044・900・9898へ。
【岡本太郎美術館】川崎市多摩区枡形7―1―5/小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩約17分。
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