さがみはら中央区版 掲載号:2013年8月29日号
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ヒョウタンに標語を描き、振り込め詐欺防止を呼び掛ける 河本 敏さん 東淵野辺在住 85歳

未来へ思い注ぐモノ作り

 ○…自宅の庭で育てたヒョウタンに振り込め詐欺防止を呼び掛ける標語を描いて、警察や銀行、市役所に寄贈。来訪者が足を止めてじっくり見入る。銀行の支店長から、振り込め詐欺の実態を聞き「被害防止へ何かできないか」と考えたのがきっかけだ。丁寧に色を塗ったヒョウタンに標語を入れる。一つひとつ、全てが手作り。「喜んでもらっているようで嬉しい」と目を細めた。

 ○…大野村矢部新田(中央区淵野辺)で養蚕などを営む農家に生まれた。幼少時代からモノ作りが好きで、ほうきやカゴなどの工作に夢中になった。光明学園卒業後は農業に精を出そうと考えていたが、時は戦争真っ只中。陸軍に徴用され、自由に作ることへの情熱は胸の奥に沈め、陸軍兵器学校の教本を印刷する工員として汗を流した。

 ○…転機が訪れたのは終戦後、消防団の先輩に誘われて始めた植木屋の仕事。大きな庭を自分の力で綺麗に整えることが楽しかった。その後、下積みを経て仲間と独立。「淵野辺公園周辺道路に桜を植えたときは電柱も緑色にしたんだ」など、目を閉じれば印象深い仕事が次々と思い出される。長男に経営を任せ、造園会社の会長職に就いた現在も、現役の職人を貫いている。

 ○…振り込め詐欺防止をヒョウタンで訴えたのは、「丹精込めて作品にすれば多くの人の目に触れて被害が少しでも防げるのでは」と考えたからだ。得意のモノ作りが地域の安全を守るのに少しでも役立つ手応えを感じた。警察からの依頼で、交通事故防止を訴えるヒョウタンも作成。元気が出る格言や人生の教訓など、様々な言葉を描くことにもチャレンジしている。根底にあるのは、ただ一つ「誰もが幸せな世の中であって欲しい」という思いだ。長女の娘が結婚し、2人の女の子のひ孫を持つ曾爺さんにもなった。未来永劫にわたり笑顔で暮らせる町へ。今日もペンを執り、ヒョウタンに思いを込める。
 

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