「色は個性、個性は宝です」と話すのは、中央区在住の小林祥子さん(51)。現在、女性を取り巻く諸問題の解決や男女共同参画社会の実現を図る「男女共同参画さがみはら」の登録団体「NPO法人COCONET」の神奈川支部長を務める。団体の活動のほかにも子どもの権利条例検討委員など、様々な立場で勉学に勤しみながら日々を忙しく過ごす。
「COCONET」は、幅広い年齢層の人に対して、ワークショップの開催などを通して色彩がもたらす心のケアを行っている。その活動は様々で、地域の学校や企業でのワークショップの開催や環境色彩設計の相談、館内装飾など。色の持つ力を多くの人に伝え、コミュニケーションの機会を提供している。
幼い頃から家族が刺繍や編み物をやっていたことで、「色彩」に触れることが多かったという小林さん。幼稚園教諭として働いていた頃に、子どもの描く絵の独創的な色使いに感銘を受けた。「色が与えてくれるパワーってすごい」。子どもにとっての色とは何かという一つの課題を見つけた。
結婚、出産を機に幼稚園を退職し、2人の娘の子育て生活に。再び、勉強魂に火が付いたのは娘が受験を迎えた頃。「子どもに『勉強しなさい!』って言いたくなくって。自分が勉強している姿で何か感じてくれたらと思って」とはにかむ。以前から興味のあった色に関して知識を深め、色彩検定やカラーセラピーを取得した。その後はカルチャーセンターなどでパステルアートの講座などを開催。人々に、色の持つエネルギーを伝える使命を感じ始めた。
現在は、時代とともに変化する知識に対応するため、大学院に通い、さらなるステップアップをめざす。「色に性別・年齢は関係ない。おもしろいんですよ、人生って。世代が違っても繋がれるんです」。これからもたゆまぬ努力を重ね、色彩を通じたコミュニケーションを広げていく。
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