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生産性上げ「産業に活力を」 ロボット導入 宮川孝文さん

文化

公開:2016年1月1日

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組み立て用のロボットを動かして見せる宮川さん
組み立て用のロボットを動かして見せる宮川さん

 近年、労働力不足解消への一手として注目を集める産業用ロボット。産官学での研究開発や、現場での活用が進められる中、昨年9月、市内に生産現場でのロボット活用を支援する「さがみはらロボット導入支援センター」(緑区西橋本)が開設した。同センターを束ねるのは宮川孝文統括コーディネーター(58)だ。

 相模原市は産業用ロボット導入によって市内に拠点を置く企業の生産性向上をねらい、同センターの開設を計画。取りまとめ役として、大手機器メーカーで長年にわたり生産技術分野を歩んできた宮川さんに白羽の矢を立てた。前職を退任し、大学院で経営学を学んでいた時に市から打診を受け「ものづくりの生産性を高めることは、以前から興味があった」と快諾。そこから開設に向けた準備が進められた。先進事例として、北九州市などに設置された同様の施設を相次いで視察し、構想を練った。宮川さんは開設を前に、市内には加工から組み立てまで多種多様な生産現場があることを考慮。汎用性の高い組み立て用のロボットをセンター内に展示し、開設を迎えた。

着実な成果を実感

 同センターの主な事業は展示ロボットの見学・体験、ロボット導入に対するコンサルティング、セミナーなど。開設から4カ月程だが、既に市内の8社に対して導入に向けたコンサルティングを実施。その内の1社で、事務用品の生産を手掛ける企業は既に導入に向けて動き出している。ロボットの活用を検討している企業向けのセミナーでは満席になることも。宮川さんは「狙っていた中小企業の方が参加してくださり、満足度も高い」と話すように、着実な成果を実感している。

 宮川さんは、市内には利益率が低い企業や、人手不足で頭を悩ませる企業が多い現状を指摘。加えて、市内の企業ではロボットを導入したくても必要な技術や知識を持ち合わせていない問題にも言及した。そうした現状に対して宮川さんは「我々が行うロボット導入によって問題を解決し、市内のものづくりをさらに活性化していきたい」と話す。

 現在、相模原市だけでなく、日本社会全体が抱える生産性の低さと労働力不足の問題。ロボット導入による産業の活性化をめざし、宮川さんは奔走を続ける。

取材を受ける宮川さん
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