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淵野辺駅南口周辺 公共施設の再整備、前進へ 民間活力での計画案策定

社会

公開:2017年12月14日

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鹿沼公園のイメージ図
鹿沼公園のイメージ図

 淵野辺駅南口周辺の公共施設を老朽化に伴い、鹿沼公園内に集約・複合化する再整備の基本計画案がこのほどまとまった。現在募集中のパブリックコメントを参考にし、2017年度中に策定する見通しで、周辺地域の複数の公共施設を複合化し、かつ都市公園整備として一体的に進める事業は本市初となる。撤去を懸念し、市民から問い合わせが相次いだ児童交通公園は維持する見込み。計画案が示されたことで、淵野辺の再整備計画が一歩前進した。

 再整備事業については、東日本大震災の余波で市立図書館が損傷したことや、周辺の公共施設が築40年以上経過し老朽化が進んでいることを受け、移転を含めて議論されてきた。加えて、16年5月に都市公園の在り方をめぐり国が柔軟な姿勢を示したことから、市が鹿沼公園を含めた再整備について地域住民と複数回協議。合意形成を図った上で計画案をまとめ、今回、基本方針を示した。

 再整備の検討をめぐっては、再整備対象施設の利用者らを対象に図書館でワークショップを実施。参加者同士が各施設について意見交換し互いに理解を深めた。市公園課では鹿沼公園利用者に聞き取りを行い、利用動向などを調査している。

本市初の先導的事業に

 計画案では「自然を感じる文化・交流拠点づくりと次世代に引き継ぐ活気あるまちづくり」をメインテーマに、複合化される公共施設と、その周辺のまちづくりとで取り組みを分類した。

 施設としては、鹿沼公園と淵野辺駅周辺の公共施設の一体的な整備による機能向上に加え、市立図書館を中央図書館の機能を持つ施設として位置づけるほか、鹿沼公園全体のリニューアルを主眼とした。

 まちづくりとしては、移転後の跡地利用を民間活用する方向で検討。民間のノウハウを生かして商業地を誘導し、まちの活性化を図る「にぎわいゾーン」と、鹿沼公園の緑を生かした「やすらぎゾーン」の2つを形成していきたい考え。公園から淵野辺駅にかけて伸びる緑豊かな景観も整備する。加えて、施設の建て替えと複合化のコストの比較検討も実施。その結果、複合化での整備が建て替えに比べて抑制できることから、市は財政負担の軽減の観点から複合化を選択するものと見られる。

 駅前の自転車駐車場の移転については、事前アンケートにより国道16号線側からの利用者が多かったため、予定通り公園内に設置する見通し。通勤、通学の混雑緩和に向け、自転車専用道路の新設も予定している。

 再整備に伴い、市民の間で撤去が懸念されていた児童交通公園はリニューアルした上で維持。蒸気機関車と白鳥池も新施設との調和を図りながら、同じく維持していく方針だ。維持管理にかかわる財源を確保するため、カフェや売店などの収益施設や民間による子育て施設などを導入し、公園への集客力を高めていくことも検討されている。

 なお、同計画は国土交通省から「先導的官民連携支援事業」として採択されているため、得られる補助金を事業に充てる。民間活用による事業推進にあたっては、現在あらゆる角度からコンサルタント会社が調査を進行中。結果はパブリックコメントと併せて計画に盛り込む。複数の公共施設を複合化し、都市公園整備と併せて行う本市初の事業となるため、市は市民の理解を得ながら慎重に進める意向だ。

12月22日に市民説明会

 市都市計画課では12月22日(金)に市立図書館で計画案についての市民説明会を開催する。時間は午後6時30分から8時。希望者は直接会場へ。同課の渡邉建太郎課長は「全国でも珍しく、本市でも初めての事例。市民に丁寧に説明しながらしっかり進めていきたい」と話している。

複合施設などのイメージ図
複合施設などのイメージ図

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