さがみはら中央区版 掲載号:2018年7月5日号 エリアトップへ

文部科学大臣表彰を受賞した読み聞かせの会「あいの会」を立ち上げた 榎本 はついさん 新磯野在住 70歳

掲載号:2018年7月5日号

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本の世界に触れる機会を

 ○…幼少期からお話しを聞く楽しさを伝えようと、市内の保育園を中心に絵本の読み聞かせ活動を続けている「あいの会」。共同代表の重岡令子さんと共に26年前に立ち上げた同会の長年の功績が認められ、このほど文部科学大臣表彰を受賞した。「受賞したことはもちろんだが、推薦して頂いたことが嬉しかった」と胸一杯の感動をにじませる。

 ○…信濃川を有する自然豊かな新潟の地で4人姉妹の長女として育つ。読書と、山で四季折々の草花を眺めるのが好きな子どもだった。18歳の頃、母親の知り合いを頼りに厚木の測量事務所に就職。法務局に通って地図を写す日々を過ごす後、結婚を機に相模原に移り住む。そこで、子育てを通じて出合ったのが読み聞かせだった。生来の本好きということもあり、すぐにのめり込んだ。「絵本を読み終わった後、詰めていた息を一気に吐き出す子がいる。絵本の世界に入り込んでいる証拠」と目を細める。

 ○…ガーデニングが趣味。新潟の山で目にした可憐な青色の「エゾエンゴサク」が辺り一面に咲く景色が今でも忘れられず、それを彷彿とさせるような美しい花々を庭先で大切に育てている。図書館通いも毎週の習慣。今では、未読の本を探すのが大変なほどになった。

 ○…子どもたちの想像力を一層育むために、会では絵本などを持たずに物語を語り聞かせる素話(すばなし)も行う。最も長いもので27分。暗記し、繰り返し練習する。「保育の時間を割いてもらっているからこそ、中途半端なものにしたくない」。そのため毎月行う勉強会では会員同士で改善点を指摘し合う。子どもたちに物語を届けるのは「成長し悩みができても、本の世界に入り込めば救われるから。まずは絵本から」と、子どもと本を結ぶ架け橋として活動し続ける。

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