弥栄中学校吹奏楽部はこのほど、67回目となる「TBSこども音楽コンクール」(以下TBSコン)の地区大会で優秀賞を受賞し、12月の東日本ブロック大会への出場権を初めて獲得した。
TBSコンとは、小中学生が歌や様々な楽器演奏を発表する全国的なコンクール。同部は毎年、このTBSコンと、国内最大の「吹奏楽コンクール」(以下吹コン)の二つで、それぞれ最優秀賞にあたる「優秀賞」と「金賞」を獲得することを目標としている。
7月に開催された吹コンでは、昨年まで4年連続で金賞を受賞しており、今年5連覇を狙っていたが、結果は銀賞。当時部長を務めた田中杏佳さん(3年)は「今年は部員の気持ちが一つにならないまま本番を迎えてしまった。悔しかった」と振り返る。
技術と心で魅了
悔しさを胸に臨んだTBSコンの地区大会は、吹コンの自由曲と同じ「眩(まばゆ)い星座になるために…」を演奏することが決まっていた。そこで部員らは、吹コンで痛感した「迫力の乏しさ」と「音程の悪さ」を改善するため練習を強化。楽器を持たずに曲を歌って正しいハーモニーを体で覚えたり、互いの演奏を聞き合ってアドバイスし合うなど、技術の向上をめざした。そうして気持ちの面でも次第に変化が表れたといい、当時副部長だった尾城百香さん(3年)は「吹コンで悔し涙を流し、顧問の先生にも厳しく指導され、火がついた。『TBSこそはやってやるぞ』と全員が一つになれた」と話す。
「今回こそは」と強い気持ちで迎えた本番。同部の奏でる演奏はホール全体を包み込み、審査員から「技術だけでなく『心』を感じた」と絶賛された。受賞時について尾城さんは「とてもうれしかった。歓声を上げている子も泣いている子もいた」と笑顔で振り返った。全ての地区大会の終了後に最終選考が行われ、同部初の東日本への出場が決まったときも全員で喜びを分かち合ったという。現部長の磯ヶ谷静音さん(2年)は、「全員が眩い星座になって輝けるよう精一杯頑張ります」と意気込みを見せた。東日本ブロック大会は、12月7日(土)に習志野文化ホール(千葉県)で開催される。
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