大量の小惑星資料を検出
小惑星リュウグウでサンプル採取に成功し、昨年、地球帰還後に宇宙科学研究所(宇宙研)で試料の解析が進められていた探査機はやぶさ2カプセルが、JAXA・宇宙航空研究開発機構の主催により3月12日(金)から16日(火)まで市立博物館(高根)で展示公開されることになった。新型コロナウイルス感染拡大の防止に努め、人数を制限して実施する。カプセルからは大量の小惑星試料が検出されており、注目を集めそうだ。
サンプル採取を行ったリュウグウには水などのほか、有機物など生命の元となる材料が含まれているため、地球上の大気や水の成り立ち、または生命起源に迫ることができる可能性があると指摘されている。
はやぶさ2カプセルは大気圏再突入に成功した後、オーストラリア・ウーメラ砂漠に着地し、速やかに回収された。その後、宇宙研に持ち帰られ開封したところ、カプセル内に大量の小惑星試料を確認。詳細な科学分析が進められていた。
公開をめぐっては、当初2月中旬を予定していたが、緊急事態宣言で実施困難に。それでも、宇宙研での解析などの日程調整が進んだことで博物館での実現にこぎつけた。今回の任務を指揮した津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネージャをはじめJAXA職員が、はやぶさ2を応援してくれた相模原市民に向けた公開に意欲を示していたことも後押しとなった。解析については、津田マネージャも「想定以上の5・9gの星のかけらが集まっている」と話すなど期待感を示しているほか、1ミリを超える粒子の存在が多数確認されていることから、公開によりさらなる注目が集まりそうだ。
公開場所は博物館特別展示室。日時は12日が午後1時、2時、3時、4時にそれぞれ行い、13日〜16日は午前9時30分から午後3時30分まで1時間おきに7回行う。見学時間は1人5分程度。定員は各回150人。往復はがきでの事前申込制で、往信欄に代表者住所、代表者氏名、電話番号、希望人数、希望日時、返信欄に代表者住所、代表者氏名を記入し投函。宛先は〒252-0221相模原市中央区高根3の1の15 相模原市立博物館。3月5日(金)必着。申込が定員を超えた際は抽選。結果は往復はがきの返信をもって発表する(3月9日発送予定)。往復はがきが入場券の代替となる。詳細は市ホームページへ。緊急事態宣言再延長により中止の場合がある。
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