区内南橋本に事業所を持つ昭和電線ケーブルシステム(野口一朗所長)が、絶滅の危機にある「カザグルマ」40株を事業所内で育てている。
カザグルマは神奈川県内で相模原市中央区と緑区、横浜市保土ヶ谷区の数カ所のみが自生地として確認されている希少な花。同社が社会貢献の一環で環境活動に取り組もうと、2015年に「相模原のカザグルマを守る会」から譲り受けた2株を育て始めたのがきっかけで、その後徐々に数は増えてきているという。
育成を担当している西城雄さんは「横5mの花壇をカザグルマで埋め尽くすのが目標」と話す。現在は次の花が根付くよう準備を進めているところで、「来年も5月初旬にたくさんの花を咲かせたい。フェンス越しではあるが見ていただければ」と呼びかけた。