相模原弥栄高校で国際理解や社会奉仕活動に取り組む「YAEIアクト部」は7月13日、カンボジアの教育支援のために制作に協力した教科書『天文学入門』を相模原市立図書館へ寄贈した。
手作りの教科書を送る活動を始めたのは4年前。当時、同校に勤めていた永瀬一哉教諭がカンボジアを支援していたことがきっかけだった。生徒の読める本が少ないカンボジアの学校へ教科書を送ることは、インターアクトの使命につながると考え、制作を決めた。
本の内容は、NPO法人インドシナ難民の明日を考える会に協力を仰ぎ、同法人と永瀬教諭が考えた。部員たちは、日本語とクメール語で書かれた文章にふさわしい「挿絵」を担当。絵の制作は主に夏休みに行われ、休み明けから現地の出版社と数回やり取りをした後、本が完成する。費用は取り組みに賛同した相模原グリーンロータリークラブが支援した。2018年度に初めての教科書『世界の国々』が完成。以降、年に1冊のペースで寄贈を続け、今回は4冊目となる。現地だけでなく「市内在住のカンボジアの子どもたちにも読んでほしい」と、同館への寄贈に至った。
初めて携わった本を手にした部長の田中美空さんは「自分の描いた絵が教科書に載っていて達成感を感じた」と笑顔。遠藤誠館長は「大変ありがたい。大切に使わせていただきます」と語った。
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